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Crazy is Perfect!!

橋本くん出演N2N感想④

これで曲にのせて?の感想は最後になります。

Maybe(Next to Normal)

副題にタイトルを冠するこの曲は、「Next to Normal」を初めて劇中で聴くことができる曲。母娘が心を開いて思いを打ち明けていく。ダイアナはナタリーにNormalを与えたかった。でも、普通が何か分からない。ナタリーはなんと普通じゃなくてもいい「Next to Normal」普通の隣でいい。Normalは似合わないと。なんてステキな言葉。ダイアナ、どれだけ救われたか。そして、生きる力になったか…そして、娘に自分の幸せを見つけさせるためにダンスに行けという。よっしゃ!!ダイアナ!!ありがとうダイアナ!!(バカでごめんなさい)

このシーンでもよくわかるけど、本当に親から子供への愛は無償の愛とか言うけど、子供から親への愛のほうが深くて普遍的で純粋で尊い

 

Hey #3 / Perfect for You (reprise)

この前奏が流れるとヘンリーが来る!!と脳内インプットされた。2階のセンターでナタリーを探すヘンリー。青いタキシードがよく似合う。ディズニープリンス登場に沸く私。いや沸くなんてもんじゃない、体中の血液が逆流し、毛穴という毛穴から何かが噴出してくる感じ。トキメキとはまさにこのこと(表現がかわいくないけど)!!!

探してる時間が楽に近くにつれて気持ち長くなってる気がして…ファンサ?!ファンサですか?!ありがとう橋本くん!!コンサートかと錯覚しそうになってたよ!!やっぱり彼はセンターが似合う。

で、ヘンリーまたまたすごくいいこと言うんだ。ナタリーはやっぱり自分がダイアナみたいに狂っちゃうのが怖くて今は良くても狂っちゃったら目の前のヘンリーを失うことを考えてその思いを吐露する。ちょっと半狂乱になりながら。クソまみれとか歌ってたしw君にとってPerfectな存在になる、君がCrazyになったら僕も一緒にCrazyになる、CrazyはPerfect的なことを歌ってた。お願い歌詞…。ヘンリーの優しさは狂ったっていいじゃん。何が悪いの?みたいにそれごと認めてくれるところなのかな。と。そして、この時の昆ちゃんナタリーのお顔がそれはもう、めちゃくちゃ幸せそうでとんでもなく可愛すぎて。この顔至近距離で見ながら歌ってるのを思うと、それは気持ち入りますよね…て思う。

この2人のシーンの時は、正面は向かないから、上手・下手によって見られるお顔が違くて、それも楽しみだったな。

この後2人ではけてく時もピッタリくっついててヘンリー左手でナタリーの腰を抱いて、右手でナタリーが脱いだコートを取る。この後のシーン、ナタリーこのコートを着てるんだけど、袖で「はい、ナタリー」とか言いながら橋本くんが昆ちゃんに着せてあげてるのかな?なんて妄想して萌えまくってたwなんてステキな王子様……

 

So Anyway

家を出ることを決めたダイアナがダンに別れを切り出すシーン。ヘンリーと同じようにダイアナのことを一途に愛しているダン。対比が悲しい。ダイアナの「愛してる。愛されてる。でも出ていくわ」と、愛しているからこその別れだと話すダイアナ。2人でいるとゲイブのことにきちんと向き合えない。ダンもゲイブを愛していたのに、その思いに蓋をして、ダイアナを支えることで自分が支えられてきたんだなと。オルゴールの時に、ダンは毎晩そばいにた。と言っていた。自分自身と向き合って、ゲイブへの気持ちに整理をつけるための別れ。分かっているのかダンは引き止めない。それとも止めても無駄だと諦めているのか。

見えているのかゲイブも玄関にいて、ダイアナが出ていくところを見届ける。引き止めはしない。でもその顔がとても悲しくて寂しくて、でも乗り越えなければいけない悲しみだとゲイブもわかっていて…。その切ない表情を思い出して、今書いていても涙が出てくる。さよならママ。パパのことは任せて。と言っているようだった、もう泣いてる…(ずっと泣いてる)

 

I Am the One (reprise)

ゲイブの最後の役目はダンに自分の存在に向き合わせること(だと勝手に思っている)。1幕で「ママを支えてきたのは僕」と歌うところを「パパを支えてきたのは僕」「僕を見て」「僕の存在を認めて」彼はいない。いなかったことにしようとダイアナだけが悲しみに暮れていると思うことで自分を保ってきたダン。ダイアナがいなくなり、守る存在がいなくなったことで、初めて自分の気持ちに向き合う。

ダンはずっとゲイブが見えていたのかな。ゲイブになんでダイアナと一緒に行かなかったんだ?と詰めてるし。見えてたけど見えないふりしていたときもあったのかな。少なくとも、ダイアナよりは見える頻度は少なかった気がするけど……最初のほうでダイアナが来ていた赤色をダンが着ている。ゲイブを失ってダンもずっと狂うほど悲しかったはず。ゲイブはパパに自分がいなくなったことちゃんと悲しんでもらいたかったんだろうな。なかったことにされてきたから。生きてた8か月も透明にされてたのかも。お互いに本当の気持ちをぶつけ合う2人。何度もコンタクトを落とすほど、大泣きして演じた岡田さんにもらい泣きするする。

「僕を見て」「僕の名前を呼んで」ゲイブの願いが通じ、劇中初めて、ダンによりゲイブの名前が呼ばれる。「ゲイブ…ガブリエル…」「Hi.パパ」やっとゲイブに正面から向き合えたダンだけど、ナタリーが帰ってきてダンが正気に戻ったのか、名前を呼ばれてGAME OVERになったからなのか、ゲイブは去っていく。今回、すっといなくなっただけなので、また出てくるのかもう出てこないのか今いちわかりにくかったけど、どうやらもう出てこないみたい。そのことが分かってから観ると、更に泣ける。ゲイブはダイアナが出て行って二度と会えないことも、ダンに名前を呼ぶように訴えて自分が消え去ることも分かっていたのに、家族のこれからを思って自分がいなくなるように仕向けるところが本当にけなげで泣ける。もう死んでいなくなっているはずのゲイブに人格を持たせることによって、彼が1番悲しい存在になる。病気のダイアナや報われないと嘆くダンよりも。ゲイブのためにもどうか…という気持ちが湧き上がってくる。

 

Light

ナタリーが家の電気をつけて、初めて自分の誕生日を祝ってもらった(これは友人が気づいてくれた!!きっとそうであろう!!)ケーキにはろうそくの灯が!!6人が全員で歌うLightは全体を見るべきなんだけど、ヘンリーとナタリーのいちゃいちゃ小芝居(言い方…)に毎回釘付けになり、結局最初から最後まで全体が見れなかった…。この件ばかりはヘンリーを恨みますw

ナタリーの家に入り浸るヘンリーを見てると2人はうまくいっていると思うし、ずっと幸せでいてほしいと願わずにはいられないし、それを暖かく見守るダンの元にはいつの日か、一緒にゲイブのお墓参りに行ってそのまま一緒に帰ってくるダイアナがいてほしい。

大なり小なりそれぞれ希望…Lightを見つけて明日からも生きて行く…というエンディングは…あっという間でした。2人を凝視してたので……

 

とにかく、6人それぞれの実力に触れ、物語と音楽も素晴らしく、ミュージカルというものに触れさせてくれてありがとうという気持ち。

きっかけは橋本くんだったけど、ミュージカルっていいなぁって心の底から思ったし、他の作品も色々観てみようと思わせてくれたとっても素敵な作品でした。

そして、瞳子さんにはすっかり魅了させられてFCに入ったし、新納さんはめちゃくちゃ歌が上手いことが分かったし、岡田さんの歌もトゥビコン以来に浴びれたし、海宝くんはミュ界の宝だってこの目と耳で実感できたし、昆ちゃんはキュートでめちゃくちゃ歌が上手くて、5人とも大好きになったので、出演作品はまた観に行きます!!

橋本くんはこの強者5人の中に飛び込み、ちゃんと6人になれてて本当に頑張ったんだと思う。

 

ステキな時間を何度も何度も本当にどうもありがとうございました。

次回、1度だけご縁あって観劇できたNチームについてお話したいと思います。f:id:ABaCo0519:20220526003129j:image

瞳子さんのいつかのインスタのマネしてみた

橋本くん出演N2N感想③

N2Nの感想Vol.3まで来ました。今回は2幕の感想を書いていきます。

 

Wish I Were Here

4日(だった気がする。メモがどっか行ったw)も連続でダイアナが電気ショックを受けている現実を受け入れられずにダイアナの抗うつ剤を飲みまくり、ラリってクラブも何件もハシゴするナタリー。優しく付き添うヘンリー。本当、カーブだよヘンリー。怒るわけでも諭すわけでもなく、ただ身体を心配して知らないクラブから彼女を見つけて家まで送り届けてる。

そこでECT(電気ショック療法)を受けているダイアナとラリってトリップしているナタリーが幻想の中で遭遇する時の歌。2人でハーモニーを奏でながら、痛みのない自由な世界、ここにいたい。と叫び続ける。ここの振り付けでダイアナがナタリーをバックハグするみたいに伸ばした腕を合わせるところがあるんだけど、すっかり宝塚を思い出してしまってもっとぎゅっとして!!と興奮を隠しきれなかった。宝塚時代の安蘭けいさん観たかった…。時すでにだいぶ遅し。

ここでのセリフ「あなたに薬はやってほしくないわ」「説得力あるね。ファイザー製薬カスタマーオブザイヤーに言われると」何回聞いても笑ってしまう。センス!!

横でナタリーを待っているおねむのヘンリーがかわいかった。夜更かし4日目だもんね。仕方ない。今日も家まで送らないと…。

 

Song of Forgetting

ECTの後、結構な記憶をなくしてしまったダイアナにあれもこれも忘れてしまったのかと問いかける歌。特に母親に忘れられたことを知るナタリーの絶望っぷりは胸が痛い。でも、ダンのことは忘れてない。結婚したことは覚えていないけど。もちろんゲイブのことも覚えていない。

やっぱりダイアナにとってダンは特別な存在なんだと安心する。

 

Hey #1

ラリってからナタリーはヘンリーを避けるようになる。その理由は歌われていないけど、やっぱり自分も母親と似ていることがあって、父であるダンのような目に遭わせたくないという気持ちで、浅いうちに(とっくに大好きなんだけど)別れようと思っているのかと感じた。でもヘンリーは諦めない。ダンスパーティーに誘う。そう!!私はネタバレを回避しつつ初日に観に行ったのであの青いタキシードも知らなかったのでここの『ダンスパーティー』という単語で「もしかしたらおめかしヘンリーが拝めるのでは?!」とその後のストーリーが全く入ってこない位ドキドキワクワクジェットコースターだった、こんな気持ちは久しぶりなので本当に何も知らずに観てよかったと思った。世間ではゲイブの下りでネタバレなしで観に来てねと言われていたが、私的には断然こっちだった。

 

Seconds and Years

ECT後、Dr.との診察。記憶を忘れるのはノーマル。ここでタイトルの単語が初めて出てきた。ダンが「何がノーマルだ。長いことノーマルじゃない」とぼやく。ごもっともw

何回もETCって書きそうになるw

 

Better Than Before

写真を見せながらダイアナの記憶を取り戻そうとするダンとナタリー。3人で話しているシーンはどこにでもある家族。内容はぶっとんでるけどw後半からリビングの椅子が4つから3つになっているのに気づいて鳥肌がたった。誰が片付けたんだろ?ってダンだよね。

ダンは楽しい幸せな記憶に塗り替えようとするけど、ナタリーはここぞとばかりにダイアナの苦行をぶちかます。それで少しずつ自分のしでかした事件を思い出していくのがおかしい。このままゲイブのことを思い出さなければ…。てなわけにはいかないよね。

 

Aftershocks

忘れ去られたゲイブが1人歌う。忘れたけど魂に1つ焼き残した。と。恐い。自分が忘れ去られることに恐怖を覚えつつ、このままでは終わらせないとばかりに言い放つ言葉が「忘れ去られた記憶(自分のこと)それが後遺症」恐い…。そして悲しい。でも出てきてほしくない。複雑。

 

Hey #2

ヘンリーがナタリーの家を訪ねてくる。ダイアナはゲイブと同年代のヘンリーを見て何か欠けているものがあるような違和感を覚える。どうしても、ダイアナとヘンリーが並んでいるとワクワクしちゃう。ここで1日だけ1階にいるヘンリーと2階で様子を見ているゲイブが上下でピッタリ同じところにいてシンクロしている演出なのか?!とゾクゾクしたけど、偶然だったw

ヘンリーはこの家族にいつも変化のきっかけをもたらす。

ヘンリーは家に入ったはいいけど、なかなかナタリーに会いに行けない。拒絶されたら凹むもんな…。で、階段じゃなくてハシゴから明るく登場することにしたようでwピーターパンばりにハシゴに上りながら片手を広げてHey!と声をかける。ここマジで写真ください。脳内再生もいつまで持つか……長い手足とキラキラした笑顔がステキだったよヘンリー…パーティーに行かないと言い張るナタリーに8時に迎えに来ると言って強引作戦に変更するヘンリー。けなげ。ナタリーはしつこく自分にまとわりつくヘンリーに「誰かに似てる。めんどくさい人」とぼやくんだけと、これってダンのことだと思う。パパのことも本当は大好きなんだよね…。ヘンリーが帰った後もナタリーはずっとチケットを見つめ続けてる。もちろん私の願いはお願いだからパーティーに行ってくれ、YOU、行っちゃいなよ!!(切実)

 

You Don't Know (reprise)

先ほどのダンとの喧嘩ソングの歌で今度は「私何を失ったの?」とDr.に詰め寄る。最初はダンに向かってYou Don't Know、今度は自身に向けてI Don't Know  センス!!ここで「話していますか?あなたの病気と息子のこと」と聞かれ、「息子?!」となるダイアナ。ここの息子のことでピタッと終わるも子気味いい。最後に「結婚したことさえ覚えていない。そこら辺の性的に欲求不満で子育てしかしない主婦と一緒にしないで」に対して「興味深いことに2つの問題の根底は似ている」この2つの問題が似ている点について、ゆっくり考えようと思っているけど、整理できないまま今に至っている…誰か教えて……。

 

How Could I Ever Forget?

It's Gonna Be Good(rep)

ゲイブの思い出のオルゴールをみつけたことで、ゲイブを思い出した曲。ここも瞳子さんの熱唱に涙腺崩壊。曲のタイトル通りで「忘れるはずない。あの日あなたを失った」から始まり、ゲイブが死んだ日の情景を歌う。ダンは思い出しても辛いだけだと、ゲイブを思い出すダイアナを止めようとしてあのノリノリのit's Gonna Be Goodを挟んで「(思い出さなければ)よくなる今より良くなる」と歌うけど、ダイアナは一切聞き入れない。2人のぶつかり合いにキリキリする。何かのきっかけで2人とも壊れてしまいそう。

それにしても8か月の子供が腸閉塞で病院での誤診で死んでしまうなんて…。親はどれだけ自分を責めるのか。胸が締め付けられる。ダンとダイアナ2人で歌うこの曲はもう涙なしでは…(ずっと泣いてるけど)ここでずっと引っかかっていたことをダイアナがダンに質問する。「私たちの息子は何て名前なの?あなたから息子の名前を聞いたことがない」ダンは答えないまま思い出のオルゴールを揉み合いながら取り合って、オルゴールをバンってダンが投げ捨てた直前にヘンリーがやってくる8時。ナタリーも8時に合わせて階下に降りてきていた。2人ともコートを着ているけど、その下はおめかし!!両親の修羅場にナタリーは2階に上がり、ヘンリーは階段の構造を無視した4段飛ばし位でかけ上がりw、ナタリーを追いかけていく。問題が大きいのは圧倒的に親のほうだけど、この2組がどうなるのかハラハラドキドキが止まらない。そしてパーティーは?!オルゴールが自分の前に飛んできて本気でビックリしてる橋本くんがかわいかった。ガチの時あったでしょw

 

Why Stay? / A Promise

喧嘩ソングpart2.完全に記憶を取り戻したダイアナが、「なんで?!どうして?!」とダンに詰め寄る。立ち止まったまま前に進めない。ここでの2組のシンクロが秀逸すぎてもう、涙が止まらない。歌詞はしっかり覚えていないけど、なんでこんな面倒な私に構うの?!もうどこかに行って、終わらせてみたいなことをダイアナとナタリーがそれぞれ口にする。ダンメインなんだけど、どんなことがあっても一生かけて君を守る。そばにいる。的な約束をする。ここのダンとヘンリーが一緒に歌うところが、毎回よくなってきていて胸が熱くなっていた。私的にはこの歌が1番上手(と言ったら偉そうだけど)に歌えている気がして、ここのダンとヘンリーが一緒に歌うA Promiseがとても好き。途中でヘンリーは歌うのをやめる(先にナタリーはヘンリーに身をゆだねたから)んだけど、独唱の岡田さんが本当に素晴らしくて、引き続きの号泣。すごく素敵な歌詞がたくさんあったんだけど、2人の歌が素晴らしすぎて聴き入ってしまっていた。CDの発売とか贅沢なこと言わないから、日本語訳詞だけは欲しい。この素晴らしい愛の告白の歌詞で覚えているのは「誓うよ」と「きみのために」だけw

 歌が終わってからの橋本ヘンリー毎回ではないんだけど、立ち上がったナタリーの服をパンパンって払ってあげる動作やコートの裾をピッて伸ばしてあげたり優男動作が大渋滞でもう今大事なとこだから何もしないで見ちゃうからwという感じで何が言いたいのかと言えばきゅんでした。

 

ただこの2人、男にここまでの愛の告白をされても一筋縄ではいかなく…。しかも幻想のゲイブが現れる。出てきちゃったかぁ…、やっぱり……。

でもダイアナ!!今までのようにゲイブにすがらず、一目散にナタリーに助けを求める。「ナタリー!!!!」ここでまた号泣。ナタリーが事実上、「妹は透明」じゃなくなった瞬間かなって。ダイアナは幻想のゲイブではなく、今ここにいるナタリーを頼った。いいぞダイアナ!!もうここで終わりでもいいんじゃないかと思うくらい衝撃的なシーンだった。ナタリーは呼ばれると一目散にダイアナに駆け寄り、せっせと世話を焼き、病院に連れて行くからとヘンリーの誘いを断る。ヘンリーの引き際が見事で、手伝うよ!大丈夫!後で必ず行くから!向こうで待ってる!と話が早い。お願い!!絶対パーティーには行ってほしい…(邪念)ナタリーはずっと自分にこうやって頼ってほしかったんだな。ママのこと大好きなんだなって泣ける。

この流れが矢のように早くて何回観てもスピーディーで忙しい。ここまでくると、ずっと泣いてるからどこで泣いているのかもわからなくなる。よかったナタリー…

 

I'm Alive (reprise)

現れたゲイブのターゲットは完全にダン。ここでみんなが名前を呼ばなかった答えがわかりかける。ちゃんと覚えているわけではないんだけど、僕の名前を呼ぶまで、あなたは僕を操れない的なことを言っていて、名前を読んだらどうにかなっちゃうんだということだけは分かった。で、いろんな解釈を読み漁っていたら、これは僕の名前を呼ぶまで居座るゲームで、名前を呼んだら僕を去らせることができるルールというのをどこかで見て深く納得できた。自分だけではたどり着けなかった…1幕のゲイブは僕は生きてる!!まだまだ生き続けるぜ!!って感じだったんだけど、今回は終わりを覚悟してるI'm Aliveに聴こえて変わらずパワフルで素晴らしかったけど終わりが見えたような気がして切なかった……

このI'm Aliveから次の曲の流れがめちゃめちゃ好きで。

 

The Break

Make Up Your Mind / Catch Me I'm Falling (Reprise)

2階の下手に駆け込んできて最初からMAXハイテンションでロックナンバーを畳みかけて歌う瞳子さんがとんでもなくかっこいい!!しかもその歌詞が

「脳の髄液と女性フォルモンが私を狂わせる」エロくて大好き。ダイアナの場合は病気が原因だけど、ぜひ元気な状態でこんな感情に溺れてみたいw

その後治療を続けようと説得するDr.だけど、ダイアナの心はもう決まっていた。初めてDr.が焦っていたところを見た。初めての「想定外」だったのかな。それにしてもECT後のダイアナの芯の強さが引き立つ。もともと聡明で明るい人だったんだろうな。本当に自分がこんなになってつらかっただろうな。

 

この後ストーリーはエンディングへ。もう、涙と鼻水でマスクをぐしょぐしょにしながら毎回観劇していた思い出…

このあたりになると、あぁもう終わりかぁ終わっちゃうのかぁという別の寂しさもあり、あまり集中できていなかったかもしれませんが、続きは次回。
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ずっと満員御礼だったクリエ

橋本くん出演N2N感想②

このペースで書いてったらどんな量になるんだろうか…wwwただ、もう省くのも大変なのでこのまま進めていきます。

続いて、新しい局面を迎えるシーンから

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Make up Your Mind/Catch Me I'm Falling

何度目かの診察でDr.の催眠療法で心の奥底を探る。穏やかなメロディの中に新納Dr.の優しく、でもしっかり導いていく歌声に乗せて、足を閉じてしっかり地面につけて、深呼吸して…何度も自分も目を閉じて深呼吸したw心のドアを開いて…ここでセットの後方の幕が左右に開いて薄い紫の明かりが広がる演出がとても好きでした。

結婚も出産も予定外だったこと。建築学科に在籍していた彼女は恐らく志や自身のキャリアプランもあったと思う。それを投げうって駆け落ちしてまで(駆け落ちしたことは後のナタリーの台詞で分かった)ダンについて行くように結婚したんだと思う。その結婚生活は幸せだと思うようにしてたこと。でも息子が生まれてすべてに心から納得ができた。生きる希望だったのに…あの日までは。ナタリーを産んだ時、抱くことができなかったと話すダイアナ。同じ子供だけどゲイブとは違うことを感じ取ってしまったのかな。

それにしても、自分で産んだ子供を抱けないなんて、闇が深い。そしてナタリーのことを考えると胸が痛む。

 

I Dreamed a Dance

初めて観た時から衝撃で、私がN2Nの中で1番好きで1番泣いてしまうシーン。悲しみを乗り越えようとするものの幻想のゲイブはあまりにも恋人ヒーロープリンスでやはり失いたくないという気持ちが勝ってしまうダイアナ。タキシード着て登場して、母を優しくダンスに誘う。海宝くんが登場してタキシード姿にどう?って感じの顔するのかわいすぎて好きになっちゃう…と思った。背徳の狭間の2人のダンスはあまりにも甘美で妖しい。

 

あなたと踊る夢を見ている。

朝が来たら1人ぼっち。やっぱりあなたと踊っていたい。あなたと踊れるなら死んでもいい。

 

こんな状況でなくても、自分より背が高くなった息子がこんな風に一緒に踊ってくれたら、ダメだと分かっていてもこの手を離したくないと母親なら思ってしまうのではないか。息子が生まれて死んでから17年。自分を守ってくれるような存在になったこの局面で事態が大きく変わったのだと思う。ただこの場合、息子がこの悲しみから守ることは死に結び付く。それでも…という気持ちが分かってしまう気がして号泣、号泣。ゲイブは1回躊躇するんだけとあまりに辛そうに一緒にいたいとすがるダイアナをみて…。

 

改めてこのダンスは本当に悲しく美しい。男性役で数々娘役とダンスを踊ってきたであろう瞳子姫がバッチバチにリードしてるから全体通して2人の織りなすフォルムが完璧。橋本くんも1度くらいお手前に預からせてもらったらこれからのミュージカル人生にかなり役立つかも…なんて思ってしまっていた(いえ、1番は私が観たいだけなんだけど)。

 

There's a World

There's a World行こう、向こう側へ。痛みのない世界へ行く方法を教えてあげる。とダイアナを死に導くゲイブ。ただゲイブはダイアナの幻想だから、自殺ということになる。もう頭の中がぐちゃぐちゃになるけど、ゲイブそうじゃないの!!!!と思いつつ、ダイアナの自由になりたい→死んでしまいたいという気持ちの幻想だからなのか…でも劇中ゲイブはなんか1人の人間として人格を持っていて。ゲイブもいい子だから(幻想だからいい子で当たり前なんだけどその背景を超越してる人格というか)なんか誘いながらも辛そうで、でもすごく苦しんでいるママを楽にしてあげたくて。途中から、自殺したことを説明するDr.マッデンのナレーションが入ってきて2人が織り成す夢の世界にいた観客も現実に押し戻される演出も秀逸。

 

I've Been

ダイアナが自殺して血が飛び散ってる部屋を雑巾がけしながらどんな時でも支えてきたのに報われないもどかしさダンのやるせなさが見ていて本当に辛い。ただダイアナを支えようとする気持ちの原動力が自分が1人になりたくないから。みたいなことを歌っててナタリーが微塵も出てこないことも手伝ってなんか違和感を覚えたりしながら。皆さん言っていたけど、白い雑巾が椅子や周りを拭いた後、赤いしみが出来ていて、それをバケツで絞ると水が赤く染まる。細部までこった演出に鳥肌。あまり細部を見ずに、全体像から見てしまうタイプだから言われるまで全く気づかなかった…。

 

Didn't I See This Movie?

ここは毎回楽しみにしていて、好きなシーン。痛快で。ECT(電気ショック療法)をDr.から勧められてそばについているゲイブに止められるシーン。ここでノリノリのミュージックにのせてDr.に最低!!悪徳!!私は騙されない!!と悪態つきまくるダイアナ。自殺未遂直後のくせに、めちゃくちゃ生気に溢れて、とっても元気wいや、元気そうでよかったと思ってしまったw。ダイアナがまだ混乱しているときのゲイブ「記憶をどれだけ失ったかなんて、記憶を失った人にはわからないじゃないか」がもっとも過ぎてwゲイブにとってはECTを受けて記憶がなくなったら自分も消えてしまうからここは阻止しようと必死なんだけど、かなりあっさりダイアナが同意して、そこからものすごいいたずらっ子の悪い目になるwめっちゃかわいい。ダイアナがストレッチャーに上に立って上からDr.に文句をぶちまけ、更に移動するときに行くわよ!みたいに手招きで前に行けみたいにダイアナが合図を送るとこ。最初のほうは、上に立っていた瞳子さんが海宝くんに座って体勢整ったから前に進んでいいですよのアイコンタクトみたいな感じだったんだけど、上演が進むにつれて2人の間で合図が変わっていくのが面白かったな。こういうのも舞台の良さなんだろうけど。ストレッチャーを押している海宝くんが段差手前で止めるときの力の入った手と腕に浮き上がる筋、一瞬見せる命預かってる(落ちたら大変)表情にきゅんでした。歌詞もめちゃくちゃ文句並べてて、1つ1つ説明したいくらいなんだけど、とにかくテンション爆上がりでノリノリ。そして落差。最初のほうでダイアナがあの病院もひどかったけど、このカッコーの巣は最低って歌う。カッコー?聞き間違い?って思ってたら、精神病院の蔑称なのだとか。日本じゃこの歌詞は書けない、ギリギリの歌詞で、このレベルの悪態がずっと続くの、本当スカッとするのを分かってほしいw瞳子さん、検査着に裸足といういで立ちながら、そのスタイルの良さにも見とれてしまう。

 

A Light in the Dark

病院を出ていこうとしたダイアナのもとに現れるダン。だまってECTの同意書をDr.を渡す。そのあと、もう1回やり直そうとダイアナに訴えかける。あんなに反抗していたダイアナがダンの言うことを受け入れてECTを受けることを認め同意書を書く。自由になりたい、楽になりたい。と思っていても、ダンに対する信頼は絶大でダンの言うことには最後には従う。現実のスレスレのところにいるダン。行き場のない悲しみに溺れながらギリギリのところでダイアナも生きる希望を見つけたいと思ってるんだよね…報われないと思っているダンだけど、ダイアナはダンを愛していることは間違いなく、ただ、辛い道を選択することになるからダイアナはゲイブの幻想で逃げ道を作っているんだろうな。ゲイブの落胆して信じられないという表情が悲しい。連れていかれるときも見送るダンではなくゲイブを見つめる。さよならするのはゲイブだとダイアナは分かってるんだろう。それだけの覚悟をさせたダンの思いを歌ったこの曲。涙…。

 

ここまでで1幕。ストーリーを展開しながら見どころを要所要所にちりばめる構成には感服。すっかりクリエでの幕間の過ごし方をマスターしました。2幕はまた次回。

 

橋本くん出演N2N感想①

A.B.C-Z橋本くんのファンになって、彼目当てで橋本くんが出演するならとチケットを買い漁り(後でチケ難だと知ったので早めに確保して本当に良かった)、いざ始まってみたら、本当に素晴らしくて、橋本くんが出ていないほうのNチームの様子が気になり増やし、東京公演が終わるのが寂しすぎて、行く予定ではなかった兵庫公演も増やして、もちろん名古屋の大千穐楽も行き、過去最高の観劇数を更新しました。

 

橋本くんはステキだったけど、共演者の皆さんが本当に素晴らしくて、ミュージカルも大好きになった私にとって大切な作品になりました。

 

ミュージカル観劇は全くの素人で、かといって、演劇舞台に詳しいのかといえばそうでもなくて、ただただ約2年前からすっかり魅せられている橋本くんを見たいがために観たど素人の感想なので、あぁ、この人はそういう風に思ったのね…位に思っていただけると助かります。

こういうことをするのは初めてで、でも、何か書き留めておきたいなぁ、いや、書き留めるべき!!と思ったので、書いてみます。まとめることが下手くそなので、超長文で読みにくい。

これを書いている今も、いったいどんな長さになるの想像つきませんが、読んでいただけたら嬉しいです。

 

ミュージカルの感想をどうまとめていいか分からず、先人のブログを見ていたら曲ごとに感想を記していたブログをいくつか拝見したので、その方式?なら私にも書けそう!と思ったので、曲ごとに感想を書いていきます。

 

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Prelude

ゆるく流れる心地よいリズムからいきなりの重低音(しかも爆音!!)とともに、劇場内が真っ暗に…。次に灯がついたときにはダイアナが既に座って本を読んでいる。あの暗闇の中、どうやってここまで来たのかそればっかり気になってしまった…。なんとか移動中のダイアナを捉えようと試みるも全敗。何してるんだか私。

朝帰りが続く息子を待つ母。心配する理由が凍死や銃撃戦などぶっ飛んでいるもののまぁ、気持ちはわかる。そんな母をうざがる息子。どこのご家庭にでもある問題、ちょっとおかしい程度。でもこんな風に憎まれ口をたたいてくれる息子はかわいいなー。仲いいなーなんて思ってた…。

 

Just Another Day

もうすぐ朝が来るというのに、夫をセックスに誘い、そのことを娘に報告、終われば10分もかけるからともっとさっさと終わらせろと言わんばかりに面倒そうw 双極性障害とは聞いていたからこれが躁状態なのかな…と思ってた。

あけっぴろげなのが、アメリカ産だなーって感心していた(何に感心してるの)。

それにしてもゲイブが授業の前はボランティア、後はジャズバントの練習、それからフットボールってあまりにも優秀というか課外活動が過ぎる息子すぎないか?と詰め込みすぎにもやっとしたけど後半なるほどと思った。母としての理想が詰め込まれていたのね。と。個人的にフットボールの時に瞳子さんがボールを蹴るふりをするときと軽くボクシングのパンチをするようなふりをするのですが、ボールを蹴るふりの時は勝手に今日はラッキーデーだと思ってましたw

4人が今の気持ちを順に吐露しながら、最後は4人で歌う。

歌の意味より、4人の歌唱力にただただ圧倒される。本物だ…

私はこれから2時間半、この人たちの歌が聴けることへの期待感と終わった時に滅茶苦茶満足するだろうな。という安心感と湧き上がる期待。

サンドイッチのパンを椅子に床に敷き詰めるダイアナは狂気に満ちていて吸い込まれた。圧倒的な美貌と技術、そこにパワーで押してくる安蘭ダイアナに毎回釘付けになる。

 

Everything Else

セットの2階下手にある電子ピアノ。ナタリーがここに来ることは想像がついていた。そしてヘンリーが来ることも。ナタリーの歌がメチャクチャ上手くてぶっ刺さる。初日は、この後のヘンリー来るでしょ?という邪念に押されていたもののw、狂ってねじ曲がった家庭からの解放と、規律と調和を重んじるクラシックを尊重するという気持ちが痛いほどわかる気かする。

そしてヘンリーの登場!! 階段登ってるとこからロックオンしてましたw ヘンリーが6年同じ学校で4つの授業でナタリーの後ろにいて、なんとなく気になってて、授業の前後に教室に覗きに来ているけど、今日、なんで声をかける気になったのか?ナタリーのピアノがいつもと違くて、ちょっと心配になっちゃったんだろうなぁ。と勝手な考察。優しい。昆ちゃんナタリーが岡田ダンパパに言い放った「キモ」も辛辣で好きだけど、対ヘンリーのやや気がある「なんかキモい」もツボでした。追い打ちのただのツッコミになってる「それもキモい」笑いが止まらなかった。そのあとの「.…諦めるの早すぎ」がかわいくて。

自分の知らないところでずっと自分を見てくれてた、やっと自分を1番に見てくれる相手に出会えたナタリー、どれだけ嬉しかったか…涙。狂ってる家族に反発してか規律・調和・ロジカルなクラシック音楽を好むナタリーとおかしな自分を受け入れて自由とか創造とかジャズを好むヘンリーとの対話が楽しい。

この2人のインプロって、どうやって成り立っていったのかスピンオフ見てみたい。きっとヘンリーが半ば強引に進めたんだろうなwヘンリーはナタリーがもっと楽に生きれる方法を色々伝授してる(気がする)。

 

Who's Crazy / My Psychopharmacologist and I

ダンが診察を受けている妻(ダイアナ)と車で待つ自分とどっちがCrazyなのか歌う。ここでも自分が狂っていることを認め始めてたのかと思うと…。そして私的好きなシーンTOP3に入るエロスが過ぎるダイアナとDr.Fineのシーン。妄想の中でDr.を誘惑して陥落させるんだけど。エロい中でも瞳子姫の高いダンススキルのせいで清潔かつ高貴なエロスw見ていて気持ちがいい。

それと新納ファインも負けてなくて、個人的には、(妄想か幻覚の中で)覚悟を決めたDr.が白衣のボタンをバンッて外すところが、あ、私これから襲われるのね♡って感じでゾクゾクして好き。こういうとこ、本当に魅せるなぁと思ってしまう。

新納さんと瞳子さんが織りなす世界はエロスの中にユーモアがあって、本当は暗ーくなるシーンなんだろうけど、楽しく観れる。赤い口紅を塗っていたずらっぽく微笑んで相手を誘惑するダイアナはとてつもなく妖しく美しかった。

4人並列のバックコーラスも粋。My Favorite things のパロディも!!となって楽しかった。英語だと「My Favorite pills」なんだけど、日本語だと「これが私のお気に入り」でそのままだったのもなんか面白かった。あのお3方(岡田さん・海宝くん・昆ちゃん)と肩を並べて4人でコーラス始めたときはダイアナそっちのけで号泣だった。

きちんとダイアナ観れたのは3回目位から。そしたら1階で(コーラスはセットの2階)すごいことしていた…。瞳子さんはどの角度から見ても素晴らしい美貌とスタイルで、Dr.と踊ってリフトもあって全て技術の結晶!!で全部が見どころだった。手足の爪の先まで神経が行き渡っていて美!!美!!美!!

 

Perfect for You

橋本ヘンリーがマリファナ吸ってるのマジで衝撃だった笑ちょっと危なっかしかった歌も回を重ねるごとに安定していって、橋本くんの声がよく伸びるようになって。確かに王道ミュージカルの歌い方ではないかもしれないけど、あの5人の中で、しかもこの歌の相手は昆ちゃんだし、橋本くんらしさがよく出ていて個人的には好きでした。ヘンリーの口から出てくる言葉が1つ1つが優しすぎて、いちいち感動。ナタリーにはなかなか感情移入できなかったけど、ナタリー嬉しいだろうなって思ってた。

ナタリーはずっとイライラして鬱憤が溜まっている。誰も自分を見てくれないことへの悲しみと孤独、諦め。ヘンリーもマリファナをやっていて、ナタリーはおかしくないんだよ。この世界がおかしい狂ってると言う。それでもナタリーがいれば乗り越えられると言って、Perfect For Youとラリッて告白する。

君は四角、僕はカーブ

この歌詞、本当に好き。君がどんなに尖っていても、僕は寄り添うよ。って感じかな。お互いに傷つけない存在になれるみたいに歌っていた。一生懸命君に寄り添うよ。パーフェクトな存在になれるよ。って訴えるヘンリーは恋。

家までナタリーを送って、家には上がれなかったけど、無事告白を済ませ、キスまでいけたヘンリーの去り際のガッツポーズがかわいかった。ステップ踏んでマリファナ吸う器具を利き手の左手で華麗に取り上げはけていくところも恋。まぁ、ヘンリーは何やっても恋w

そして、どうしても顔がにやけちゃうナタリーがダイアナにその顔を見られるとこもかわいくて好き。見どころ多し。

 

I Miss the Mountains

この歌も大好き。恋するナタリーを見て、病気にかかっていなかった頃を自分を思って懐古する歌。山々を駆け回るのは私。薬のせいで感情を殺され、昔感じた感情の起伏(山)が懐かしいと歌う。切なすぎて毎回泣いてしまう。瞳子さんの歌が毎回胸を打つ。

感情を取り戻したくて、最後は薬をトイレに流してしまう。劇中では、まず薬をバラバラゴミ箱に捨てていくんだけど、回によっては、安蘭ダイアナの感情が爆発してて、薬が1階までバラバラ落ちてったことがあった。それ以来気を付けてたみたいだけど、やっぱり舞台って良いなぁと思った一幕。あの感情の昂ぶりはもう二度と見られない。この歌って、病気がなくても母親が感じることがある歌なんじゃないかな。って思ったりした。娘はこれから恋をしてトキメク想いをしたり、ケンカや失恋で悲しみにくれたり。もう、そんなことはないんだろうな。って寂しくなったりする歌なのかともとれて。誰にでもあてはまるな、さすが。どなたかが薬の山ともかけてると言ってた。さすが。

 

It's Gonna Be Good

薬をやめたダイアナは躁状態が続いて、絶好調のある日。この楽しくて楽しくてたまらないシーンが(劇中あまりないので)とても好きだし、素晴らしくて。コーラスのリン♪でヘンリーの声も聴けるし(気づくの遅かったけどちゃんと自分で気づけたw)。前のI Miss the Mountainsのシーンから着ている赤いワンピースに白地に大きな赤い花柄のエプロンをつけてるダイアナがとにかくかわいい。ハイテンションダイアナがコミカルでとってもキュート。真っ赤な口紅で大きく笑う口元が印象的。

付き合って9週間と3日経ったのに家に入れてもらえないヘンリーがとってもかわいくガックリしていたら、ダイアナとのSEXも順調でご機嫌なパパが帰ってきて、夕飯を食べていきなさい。と家の中に入れてしまう。あーその前に、ダンがハリー?って名前を間違えたら上からのぞいてたゲイブがヘンリーだよってツッコミ入れてるのも面白かった。妹の彼氏の名前をちゃんと覚えてる優しいお兄ちゃん。もうこここから歌にのせてどんどん展開していくから本当に目が足りない。ヘンリーが家に入るとダイアナがハグアンドキスして私的にはきゃーーーーってぶっ飛びそうになっちゃうのを何とかガマンして身長差を確認しなくてはいけないし、ナタリーはママのことがバレるのがこわいから、何とか帰らせようと「宿題が!!」「〇〇(記憶にない)」で最後に「狂犬病!!」っていうのがおかしかった。そのまんまじゃんw狂犬病の後にヘンリーが何それ!?違うよ!!ってナタリーに手で合図してナタリーがごめん!って手を合わすところまですべてかわいい。

ヘンリーに家族を紹介するときに4人並んでるけど、ダイアナ以外は誰もゲイブとは目が合っていないし、でも、ゲイブは家族の一員として、めっちゃヘンリーを歓迎するんだよなぁ。優しいお兄ちゃん。そんなゲイブにまるで恋人のように笑いかけるダイアナも知ってしまった後は辛いだけ…。まぁ、後は皆さん歌が上手い。当たり前だけど、当たり前に上手い。いっぱいキャストが出てくる演目なら総動員で盛り上げるとこだけど、5人で成り立っちゃって、本物ってこんな感じなんだー。別にいつも偽物をみているわけじゃないけど、本物のミュージカル!!だと感動したシーン。

ダイアナとヘンリーのハグアンドキッスの話に戻るけど、瞳子さんと私はほぼ身長が一緒で、毎回愛する橋本ヘンリーとの身長差を確認するのがとてもとても楽しみだったのです笑ありがとう瞳子さん…ありがとう瞳子さんと同じ身長に産んで育ててくたママ…

 

he's not here

ゲイブが実はナタリーが生まれる前に死んでいることが分かり、私たち観客が見ていたゲイブはダイアナの幻想だったことが分かった直後の歌。岡田ダンの歌声が悲しい。

「彼はいない」

 

You Don't Know

ミュージカルの喧嘩ソングってすごいな!!と思ったシーン。怒りってメロディに載せるとこんな迫力増すんだ……となった。ダンが君がつらいのは分かってるなんて軽率に慰めたら、ダイアナが、は?!(とは言っていない)あなたに何が分かるの?何もわかってない。とものすごい勢いで責め立てる歌。歌詞がことごとくキツくて辛い。この病気ってこんなに辛いんだってじみじみ思ってしまった。新聞の死亡記事を羨ましく思ったことがある?落ちていくけど地面が見えない。この世は白と黒しかない。生きたまま死んでいる。こんな歌詞をこれでもかとたたみかけるんですよ。で間に、You Don't Know あなたは分かってない。鬼気迫るダイアナに自分がダンじゃなくて良かったと心から思う…

 

I Am the One

ダンが反撃する歌だけど、後からゲイブが…。ダンがダイアナに君には僕がいる。怖くないよ。と愛を叫ぶいい歌だなと思っていたけど、メロディもよくて最初は仲直りなのかと思いきや、途中から「僕がすべて見てきた」「僕がすべて支えてきた」「なんでわからないんだ・気づかないんだ」「なんでわかってくれないのか」とやや一人よがりになってきて、そうすると、ゲイブが出てくる。ゲイブがその役目は僕だ!!と応戦するんだけど、ダイアナに言っているように見えて、実はダンにも言っているような気がする。「ママを支えてきたのは僕」「ママに必要なのは僕」と言ってダイアナを混乱させるけど、ゲイブはパパを見て言っているようなときもある。

ダイアナは幻想のゲイブの方に感情を持っていかれちゃって、さっきのYou Don't Knowでダンには平行線で応戦。ママを支えてきたのは僕だよね?ってまるで略奪愛のようにダイアナを誘惑するゲイブ。この2人のほうがよっぽど恋人同士に見えてなまめかしい。

このシーンで真ん中に座るダイアナをダンとゲイブが挟んで言い合いをするんだけど、ダンが話しかけてもダイアナはゲイブを見ていて、そうするとダンは目線の先のゲイブの位置に移動して…と右に左に2人が入れ替わる演出が巧妙だった。

結局、最後はゲイブの腕に抱かれながらのYou Don't Know ダンが不憫でならない。

言うとか言い合いとか書いてるけど、全て歌ってる。歌で殴り合ってるとはよく言ったもので。

 

superboy and the invisible girl

親がケンカしている間、ナタリーは2階でふさぎ込んでいて、ヘンリーはただただ見守ってる。なだめられてヘンリーに私って透明なの。と歌う。

妹は透明。兄は恋人ヒーロープリンス。消えない。私は見えない。切なすぎる歌詞なんだけど、ヘンリーはへえ、そうなの?位の感じに見える。ヘンリーはここでは何も話さない(歌わない)。ただ聞いてる。ナタリーが「飛べたなら…」のところがかわいすぎて好き。立ち上がって足をトントンしながら歌ってる。

高い塔の上にいて、青空が周りに見えて、という情景が見えて、本当に今にも飛び立ってしまいそうな。本当に素敵に歌う。そのあと、ダイアナが来たのにヘンリーが先に気づいて、ナタリーにトントンして知らせるところとリンゴに管をぶっさしてマリファナ代わりにしていた器具を咄嗟に背中に隠すヘンリーがかわいかった。自分の母親にはばれてもいいけど、付き合ってる子の母には知られたくないよねw

ここでナタリーが「私のこと見えてないでしょ?私はここにいるし、お兄ちゃんはいないのに。」ダイアナが「そんなことないわ誇りに思っているし、愛しているのよ。わかるでしょ?」って言うけど聞き入れないナタリー。ちょっとよくわからなかったけど、英詩ではダイアナは「I love you as much as I can」で、できる限り愛してるみたいな感じになっていて、これは病むわ…と納得。

個人的に毎回、この後ダイアナが猛ダッシュで階段駆け下りて、猛ダッシュで袖にはけていくんだけど(恐らく早替えのため?)その猛ダッシュを見届けるのが楽しかった。なぜそんなに急ぐ?みたいな感じで。ナタリーのもとにはなんとゲイブが。ナタリーからゲイブは見えていないんだけどこの歌詞そのままゲイブも歌って、自ら妹に追い打ちをかけるのが怖かった。お前は透明だ見えていない。僕は(ママにとって)恋人ヒーロープリンス、消せないんだ。ナタリーの苦悩が増幅されていくようで。自分のことを透明だと思っているナタリーと本当に透明なゲイブという構図も鳥肌。

で、おかしいのがこの2人の間にヘンリーがいて相変わらずあんまり重大だと思っていないようでポカンと聞いているわけで。それがかわいくってツボでした。苦悩を歌うナタリー。追い打ちをかける兄。間によくわかっていないヘンリー。本当にかわいい。ヘンリーは光なんだなと。

 

ここ、歌じゃなくてダイアナが新しい主治医に会うシーンなんですが。

ダイアナの幻覚によって医者がロックスターに見えていて、めちゃくちゃ面白かった。控えめな東京の人もクスクス笑ってた(東京の人です)。

今までのことを聞かせてください。→聞かせておくれ。お前のヒストリーーーーーーYeahーーー(キー上がるw)ーーーーーーー

ってダイアナの耳元でダイアナの身体に指を這わせて聞いてたところマジで面白かった、新納さん触り方エロさ抜群だしwなんでロックスターなのかっていうのは、ダンにロックスター並みの人気だって吹き込まれてたからなのかしら?

 

I'm Alive

初めての診察で息子のことを聞かれたダイアナにこの歌で自分の存在を主張するゲイブ

いやぁぁぁぁ、久しぶり、久しぶり、いや人生初かも。こんなに歌のうまさで圧倒されたのは。この1曲で12,000円払います!!ってくらいのものすごさ。音程は精密機械。歌いだしから最後まで完璧。あんなに右に左に上に下に動いて、感情に任せてセットを揺らし(マジで心配するくらい)、腰をグラインドさせても少しも乱れない音程。圧倒的な声量。明確な活舌。みなぎるパワー。やるせない思いの中で生きていることを主張する歌詞が完璧に混ざり合って1曲にのっかってくる。あんまり詩とか覚えていなくて、ただただ毎回圧倒されて、早く拍手させてくれ!!何なら1回スタオベさせろ!!と思いながら聴いてました。毎回1番の拍手がこの歌の終わりに会場に鳴り響いていました。また聴きたいな。

で、ここら辺からやっと気付きだしたんです。なんでみんな、特にダイアナ、息子を名前でゲイブって呼ばないの?

 

ちょっと長くなりすぎたので、また次回に。

まだ続くんかい!!って長さだな……